コペルニクス的ドヤ顔

光の速度で言えば、あんたが瞬きしてる一瞬の間に、

俺は宇宙人に会ったことがある

 

そのパーフェクトなボディーラインが、

あの生ゴミの恋人の黒い虫を見たことが無いって言ったから、

俺は「奴とは子供の頃からの付き合いで、同じ釜の飯を食った兄弟だ」って

アンサーソングを贈ったけど、宇宙的スラングでも韻も踏んでいないから、

通信が切れたようなキョトン顔だったよ

 

そいつは会う夜に決まって、月や星の美しさをウィスパーボイスで語るから

「月も地球も太陽も、宇宙じゃコンビニみたいに24時間出っぱなしだろ?」

ってコペルニクス的ドヤ顔したら、

やっぱり回帰する彗星みたいにキョトン顔だったな。

 

そして、俺が明日のポーカー代を削って入ったモーテルで、

異星間ピロートークを披露した次の朝には、

とってもキュートな宇宙服を着て、

俺よりも先にショッピングモールへ旅立って行った。

 

一人残された時間の波間に漂っているラッキーストライクが、

無限の空に窓から出ていく時「もう、会うことないだろうなぁ」って

感じたけど、二人の体に残っている愛のパフォーマンス跡を目印に、

また次の夜もお互いの宇宙は干渉していたんだ。

 

知ってるかいベイビー?

愛は宇宙を超えるんだ