今年も22歳の誕生日を迎えた
誕生日なんて時間の経過を喜べるのは、
砂時計の残りを知らん顔できる、
脳ミソが毎日流れているようなハッピーな奴らだけだ。
って言ってからずいぶん経つ。
あれは俺が人生の悪い巡り合わせを体感するほど、感心できる失言だ。
しかも、自分の誕生日を忘れてたまたま言ったんだから、始末が悪い。
ハッピーバースデー大臣なら即クビになる発言で、
あんたが用意したケーキにもごちそうにもプレゼントにも砂をかけたんだ。
「何が食べたい?」とか「欲しいものは何?」とか聞かれてたのに、
あんたのための詩人になったはずの心の翼が閉じっぱなしで、
想像の空にハートマークも描かなかった。
あの言葉を無かったことに出来るなら、
今まで別れた全ての男女がやり直せるけど、
出会いの言葉も無かったことに出来るから、
結局おんなじことなんだろうな。
ベイビー、あんたが何も言わずに置いて行った砂時計は、
確かに俺が欲しかった物だけど、ひっくり返しても何にも戻らない。
もう会うことはないだろうし、
世界がひっくり返っても、戻って来なくていい。
ただ、あんたが幸せであることを祈るよ。
アノ時の砂時計はどっかに行ったまま、
進んでんのか、止まってんのか、もう分からない。
そうだな、またこの日がやって来た。
俺は今年も22才の誕生日を迎えたよ。