残酷な天使の話
在れば世の中に便利だからって、無いのに在るってなっている、
色んな世代に向けられた情報番組のような、生活便利グッズがある。
無いのに在る数字として照れ隠されているけど、
そもそも数字になんて触れないと思うんだ。
リンゴを何個買って途中で何個あげたから残りは何個だなんて、
あれはリンゴで数字じゃない。
夏の風物詩である幽霊ってのも、ほとんどの人が見たこと無いのに、
テレビやネットが始まる前からのエンタメだ。
先人の教えを守る寓話的な役割や、
体感温度を下げれる便利なツールとして重宝しているが、
これも実際ないのに在るってことになっている。
そうだ、証拠もないし会いたくもないし居なくてもいいのに、
在るってことで落ちがついている。
会うことの無いネットやグラビアにいる可愛い子ちゃんなんてのも、
俺からすれば現実にはいないフェアリーだ。
だけど、心技体でお世話になっていて、
実際、会ったとしても何も起こらないんだから、
俺の現実世界には存在してないんだよ。
あんなにキュートでセクシーなのに、本当はいないんだせ?
こんな残酷な天使の話、ヨハネだって予想してなかったろう。
そうだよベイビー、在れば俺が救われるからって、
もうとっくの昔にあんたは居なくなったのに、まだ心に残ってるんだ。