運命の秘蔵っ子たち
俺がイケメンなら、
ベイビーあんたとは出会ってなかっただろうし、
俺が不細工ならそれはそれで出会ってなかった。
あれだろベイビー、俺があんたよりもっとバインバインの、
ベルリンの紫陽花みたいな曲線美に出会ったら、
グレートジャーニーみたいにそっちに行ってしまうと思ってるんだろ?
しかし、よく考えてみてくれ。
その紫陽花は俺を手に取って裏返して、
どこ生産か確認したら、お試しで匂いも味も利いてみるだろう。
そしたらちゃーんと元の場所に戻して二度と手を触れないんだよ
手に取ることが目的なんだ、ただどうなってるか見たかっただけなんだよ。
だって逆の立場ならそうするもん。
こんなに言葉を尽くしても、
うっすら涙ににじんだ瞳から、
俺への不信感がこぼれ落ちそうで、
かわいそう。
ああ、俺のズボンの股のとこに
必ず拳大の穴が開く呪いにでもかかれたら、
俺に寄ってきてくれるのは、
あんたしかいないのに。
美男美女でもブスブサでも
同じレベルにいるくらいなら運命の出会いだし、
平均値の辺りで適当に出会ってる俺たちも、
意外と運命の秘蔵っ子なんだせ?