夕暮れの影

 

ベイビー、あんたの目に映っている人が俺じゃなかったら、

サヨナラするのに涙を流して追い出すこともなかったのに。

 

俺の横に海と夕暮れしかいないとき、

あのままその瞳の中にいられたら、

どんなに楽しかったろうって、今でも思うよ。

 

あんたは俺に悩みや弱さを見せて、

ちゃんと神様にお願いするように、

朝や夜にすがってくれたらどうなってたんだろうって。

 

俺はあんたを只の友達じゃなく、

大切な友達として真摯に扱い、

どんなに強く抱き締めたって抱き締め足りないことを、

ちゃんと言葉で伝えてたらって。

 

夕暮れに影だけになっている、

仲の良さそうな恋人たちを見ながら、

俺の時間は止まるんだ。

 

ベイビー、今、誰を見てるんだい?

 

その人はきっと、

あんたの目から自分を追い出すことなんて無い、

素晴らしい人であれと願ってる。

 

ベイビー、俺の目の中にいるあんたは、

どれほど涙を流しても、消えることはないんだよ。