希望に満ちた世界

 

俺が神様になれないのは、

世界が終わった次の日に花の種を蒔くような根性が無いからだと思う。

 

ベイビー、俺はこの世界を愛している。

 

しばらくの間あずかって欲しいと言われて、

そのしばらくが年単位で継続中の犬も。

 

あんたが土砂降りの日に連れて帰ってきた、

今じゃあこの部屋の主は自分だと思っている猫も。

 

いつもとても大きな声でポイントカードを作るか聞いてくる

スーパーの好青年も。

 

もちろんそいつらを見る時に一緒にいる、

この世界と肩を並べる偉大な存在の、

あんたのことも愛している。

 

もし、そんな俺の愛する世界が終わって、

一人だけが残ったとか考えたら、

サブイボの包帯で巻かれて、

心も体も身動きが取れなくなる。

 

ノアに乗るラストチャンスが二回あっても、

俺はあんたと最後の審判を最前列で見る方を選ぶよ。

 

でも、実際そんなこと出来る訳ない、いや出来る、

とシーソーゲームしながら、

昨日、アホ猫とアホ犬の喧嘩に巻き込まれて、

グシャグシャになったプランターに、新しい種を蒔きながら、

今日も希望に満ち溢れている世界を満喫しようと誓った。