恋のロックンロールサーカス
狂気って言葉さえズタズタに引き裂いてしまいそうな中2の夏休み。
大人になるのか子供のままでいるのか選べたら簡単なのに、
って思うことが、嫌になるほどあったよ。
その頃には彼女が欲しい、って言い出す奴もいて、
良く分からないけど協調するのが男らしい気がして、
あのこがカワイイだの紹介してくれだの、
身の丈に合わないことをやっていた。
今思えば、ザリガニ釣りでもしてた方がよっぽど楽しかった。
カラオケやらグループ交際やら、
社会に出たら役に立ちそうな異性間交遊を学んだけど、
振り返ってみると、無いなら無いでもよかったんだ。
クソ暑い中、麦わら帽子を被って、
クーラーボックスにチューチュー棒を詰めて、
CDラジカセとシングルのちっちゃいCDをいっぱい持って、
友達とザリガニ釣りしてた方が、ぜったい楽しかった。
狂うほどリピートして聞いていた、
スケバンドラマのアイドルの歌を流してる時に、
通りかかった本物のスケバンの人に
「あさみやさきじゃん」て言ったら怒られて、
川を泳いで渡って逃げたのなんて、半永久的に楽しかった。
て、クソみたいなエピソードと熱い胸の思いを、
警察のエンブレムを見るたびに思い出す、
中年の夏。日本の夏。
何の因果か2代目か3代目か知らんけど。