静かな湖畔の森の影から
覚えているかい?ベイビー
あの青く透き通る湖のことを。
あんたは地面に出来た水の中の空色が大好きで、良く二人で見に行った
一人で行ってあの色を見たら、
もうあんたは居ないんだって現実を受け入れなきゃいけなそうで、
俺の目からもあの水の色が零れちまうと思ってた
でも、実際にやってみると意外と平気なもんだ。
湖と戯れる恋人たちを見ながら、空の青さをのんびりと味わえた
何なら彼たち彼女たちの人生のスナップショットを撮るお手伝いまでして、
お年寄りにはどこから見たらもっと綺麗に見えますの、なんて教えてあげたよ
あぁ、人間は残酷なもんで、時が経てば悲しみも喜びも風化してしまうんだ。
早く俺もそっちに行って、また一緒にどこかに行きたいなんて考えてたら、
いつものベッドで目が覚めた
結局、俺はあんたとの大事な思い出を一人で楽しむことなんて出来ないけど、
もう一度一緒に行きたいなんてジレンマにうなされて、
せめて夢でもなんて落ちになったんだろう
夢の中じゃ普通の普通で、涙も雨も降ってなかったのに、
枕が涙で濡れていた
あぁ、そうか。夕べ一緒にあの湖に行ったんだな。