ひまわり雲
青を超えた真夏の空を飛行機雲が渡っていく。
君は今、誰と話しているのだろう。
向日葵が風にほころぶ。
君の笑った顔を思い出す。
焼けたアスファルトを歩きながら、哀愁と未練が焦げ付いて、
どうしようもない過去を振り返る
人生は長い旅だ。
乗っている列車が停まる駅なんて誰も知りはしない。
その客車の中はうす暗くて、無くしたものは見つからない
そして、大切なものを無くしてからの時間が長いほど、
過去の過ちが見慣れた景色となって何度も自分を苛んでくる
夏の茹だるような暑さの中で冷たい飲み物が欲しくなるように、
俺の人生に君がいてくれたらと強く思うよ
無鉄砲で誰のことにも気を遣えなかった夏。
空を見上げることもなく、
ただひたすら胸が高鳴るイベントに恋をしていた、
足ることを知らない俺に。
飛行機雲があることを教えただけで、人に恋をするって救いをくれた。
この心のギャラリーにある微笑みの絵画と、
一緒に揺れていた向日葵が今でも大切なものに思えて、
黄色が好きじゃないのに向日葵だけは嫌いになれない。
あぁ、飛行機雲が真夏の空に溶けていく。
今でも君に似合いそうな青い空に、君を思う。
向日葵のような君の微笑みが、風と共に過ぎ去っていく。
思い出しては自分の頬がほころぶ。
あぁ、そうか。いつの間にか俺は自分に許されていたんだな