海の額縁
波音が好きだって言ってたけど、
今まで聞いた全部の波の数よりも、
俺の方がベイビーあんたを、
あぁ、楽にしてやれるのに
海岸線の大きなカーブにある、
夕暮れと月のために作られた大岩が好きだった。
何度も一緒にドライブをしながら夕焼けを拝み、
夜を共に過ごして超えて、恥じらいながら朝日だって見た
海岸線という景色に引いた額縁の良さを教えてくれたのは、
ベイビー、あんたなんだぜ?
生活の中で溜まっていく苛立ちや怒りを、
呑み込んでは流してくれ、
自分のちっぽけさを教えてくれる海の良さを教えてくれたのは、
ベイビーあんたなんだぜ?
今、どこで何をしているんだ?
今、どこの海を見ているんだ?
波音なんかより、その声が聞きたい
あぁ、この世界の始まりから終わりまでの全部の波の数なんかより、
あんたさえ居てくれたら。
あぁ、そばにいてくれたら。それだけで楽になれるのに