毎日ランニングを続ける方法
ドアから出ていく横顔が少し微笑んで、
向こうに振り向きながら走り出していく姿。
今思えば好きだった
あれから何人もの人と付き合ったのに、
あの出ていく時の横顔が、少しイラつくけど好きだったなんて、
今さら化石のような名残りを探しているようで、
出来れば気持ちにも知らん顔しておきたい
そうだ、何度も見送った
君の趣味であるランニングって、
汗をかくのが大嫌いな引きこもり野郎には、
理解不能なスポーツに出掛けるその背中を
そのいかにもランナーです、
ってカッコイイウェアに身を包んだ恋人は、
可愛さも可憐さも伴走させていて、俺の自慢でもあった
あぁ、人間の嫌なところは心変わりするところ。
あれから何年も経ってから俺は、
生か死かどっちのカウントダウンか分からないが、
ランニングを始めている
でも、人間のいいところは、
爽快に汗をかくことを楽しむような変化を楽しめるところ
あぁ、何でランニングなんて似合わない趣味始めてんだろうって、
いつもドアを出る前に考えるんだ
あれから、様々な人と出会い
今の恋人にも大切にしてもらって、
背伸びなんてやめて何の不自由もなく、
生活を満喫しているんだと思うと、
理由もなく少し笑いが出る
出たのが涙なら、こんなのただの罪滅ぼしじゃないかって、
やっぱり笑いが出るかもしれない
あぁ、そうか。君はこんな気持ちだったんだな