「暮れ往く太陽」

山の向こうや海の果てに沈む時、橙色の優しい光が、
町や丘の斜面を照らして、疲れた厳しい気持ちも丸くしてくれる

 

林や森の緑をオレンジや真っ赤に染めていき、
各家々にも微笑んでいるような印象を与え、
あぁ、誰もがあの家に帰れば楽しい団欒が待っていると思わせてくれる

 

それは色んな鉄が融けた色で、
敵を葬り去った武器も、
優秀な者に与えられたトロフィーも、
もう一度生まれ変わる鉄屑も入って、
全てが融かされ混ざり合い、今にも爆発しそうな命に膨らんだ色をしている

 

言葉も文化も違うどこの国でも崇められ、
信仰心の背骨となり、
力の象徴であり神とされているその大きさにはひれ伏すしかない

 

毎日、昇っては沈んでを休みなく繰り返し、今日も復活と休息を与えてくれる