紙に金額が書いてあるお札は全然持ってないけど、
紙に書かれてないお話ならいっぱい持っているから、
俺とアンドロメダが約束した話をしよう。
星は愛から生まれてくる。
俺があんたに似合いそうなトゲトゲピアスを選んだり、
あんたが俺の好物である
体にも頭にも悪そうな唐揚げを買って来てくれるといった、
ありふれた愛から生まれてくる。
愛はそこら辺に存在している。
愛しているからこそ、
あんたの嫌いなとこがいっぱいあって、
受け入れ難い要求が笑いに代わり、
共に明日を迎えられる。
あのジョーカーになる前の憐れな男にも、
愛するものがあって、明日に夢を見てたんだぜ?
そうだよアンドロメダだって
大小様々な自分の愛しい星たちを抱いて
どこかに消えちまったんだから、
俺も長い眠りにつく前には、
大切な思い出を長年使ったベッドに散りばめて、
抱きしめて眠るんだ。
だからその最高の思い出作りのために、
今月ピンチっぽいから、
ちょっぴりお札を貸してくれないかベイビー?