「あなたが私に見る夢は」

あなたが私に見る夢は、誠実で優しく少し頼りないが

あなたを一途に慕う人間であろう

 

しかし本当の私は狼だ

 

馬さえも追い込む脚力で、出会いを恥じらうあなたの元に駆けて行きたい

 

この頑丈な獣の顎で、美しいあなたの横っ腹に噛みつき

自分のものとして夜の歯形を残したい

 

貪欲で大きな前足で、あなたの柔らかな胸元を押さえつけ、

雄々しく征服の雄叫びを上げたい

 

そして常にあなたの傍に寄り添いながら、

眼光鋭く誰からも身を呈して守りたい