空を眺め
目に涙をため
仰ぎ見て固く目を閉じ
暴れ出る悲しみが頬を伝う
自分でも知らなかった思いが、膨らんでもやり場がなく、
涙の葉となって気持ちの大地に帰っていく
ああ、散りゆく葉を憂い、堆く積もった葉を愛でる
愛だとかそんな綺麗なものを信じるあなたには伝えることが出来ない
この日の当たらない感情と、出ていったままの言葉が帰る場所を失くして、
どこか遠くの思い出の中で帰り道を呼んでいる
また見つけたらこの手で息の根を止め、気持ちの大地に還すのだと思うと、
知らん顔で過ごしたいが、
せめて自分の心から出たものはこの手で葬ってやらねばならない
愛だとか綺麗なものを信じているあなたの前では
朗らかな笑顔をぶら下げて、
後ろ手には人目に出来ない感情を押し殺し、
散りゆく涙の葉で弔いを捧げている