泥なら泥らしく泥の中で生きていろ

結局、何にも成れなかったが

終わりがない

 

勝利も無かったが、止めさせてくれない

 

ダメだったからって終わらない

ピラミッドの底辺のその下の地下道で、

もがきながらも生きていかされる

 

冗談だって笑えたらチャンスはあるんだろうけど、

毎回、毎回、見事な失敗に振り切っていて、

もう笑う気力もない

 

でも、泥のように晩飯をすすりながら

いつも思うんだ、

明日、大金が舞い込むんじゃないか?

美人とお近づきになるんじゃないか?

有名になるんじゃないか?

明日、いつか、そのうち、あぁ

いいことがあるんだって

沈んで見つからない気持ちに

言い聞かせるんだ

 

多分、心に沸いたウジ虫が

腐った未来を齧り慰めてるのは分かってる

 

そうだ部屋中がいつも臭い、

死んだ臭いがする、

心が死んでるから、

何もかもが汚れて美しく見える

 

欲しかった物って、何だったろう?

苦労の無い幸せ、だったろうか?

 

明日、それが手に入ったらここを出ていくんだ、

もう、こんな所とはオサラバするんだ

 

いつからか当たり前に「明日」が来なくなって、ずっと待ち続けてる

いつか、きっと、必ず、やって来るって

 

新しい太陽が昇ることが「明日」じゃなくなった時に

「希望」って死んだんだと思う