太陽童貞

俺がこの世をクソだと思う理由なんて、

世界一有名なネズミが「やあ!みんな僕だよ」って

自己紹介した回数くらいあるんだ。

 

そして、毎日毎日、雨だの雪だの竜巻だの、

もういい加減に晴れ、そしてそよ風で一生回ってくれよ

いちいち天気なんかに合わせてられるかよ

 

って、あいつが言ってましたよ神様、

ってチクりたくなることなんて、

引っ込み思案なハリネズミのハリくらいあるんだ

 

ああ、ベイビー

 

もう見慣れ過ぎて、落ちてきても驚かないこの天井を見上げて起きて、

昨日のバーボンが胃のなかで二日酔いのパーキングチケットを寄越すとき、

爽やかな朝の光を受けた天使の微笑みで

「おはよう。どうして欲しい?」って、聞いて欲しいことなんて、

生まれてから今まで受けた理不尽の数だけある

 

でも「誰しもが理不尽に耐えているんだ」なんて、

大人らしい考えを持ちながら、

その大リーグ並みのボインに埋もれて、

ハローなワークにハローって言わない

ワガママよりの自己主張を通すことも

「太陽を見るのは今日が初めてだ」って思うぐらいあるんだよ