知ってるかい?あんたは寝ている俺の額に、
卑猥なシンボルマークしか描かなかったけど、
俺はあんたのデコルテに◯しか描かなかったんだ
俺はあんたにとって誰よりも有名な男で、
あんたは俺にとって腕のあるビーナスだった
朗らかな春の交差点で、
自由の女神にぶたれたような俺たちの出会いは、
俺の歴史の教科書には何ページにも渡って挿し絵付きで載せてあるし
あんたの道徳の教科書には、
俺が犯人と救世主って
反対なのか同義なのか分からないカテゴライズだけど、
俺がいなきゃ物語が始まらないのが良く分かる
俺はあんたを悲しませないって、
バイブルにも薬指にもまだ誓ってはいないけど、
二人の毎日が終わる頃には、
あんたの好きなチーズケーキにピースサインを添えて、
お祈りするように膝をつきながら
「愛してるよベイビー」ってとろけながら告げるんだ