肌色の太陽

分かるよベイビー、おれだって憧れるもの

「昨日は他人、今日は恋人」だなんて、

お口の恋人ってフレーズよりも、

キング、オブ、ミラクルだ

 

そうだ、偶然なんだろ?

 

そのお互いの大事な肌色の部分が触れあってるのも、

ちょっとした弾みだろ?

 

親戚のおばさんがフラれた従姉を慰める時に使う

「野良犬に噛まれたと思って」とか、

独身同士を無理やりくっ付ける時に使う

「天井のシミを数えてたら終わる」みたいな、

人生ゲームのもらい事故だろ?

 

そうだよ、グリニッジに言わせりゃあ、

太陽が毎日昇るのも偶然なんだから、

そんな些細な佐々井さんの憂鬱なんて、

今日の千分の一コマにも満たないさ

 

なんてったってあんたは俺にとっての太陽なんだから、

偶然に偶然がサンライズしてもおかしくない

 

でも偶然やめましたってことで、

太陽が昇らないとどうなると思う?

 

まるで、あんたをなくした俺のように全てが凍りつくんだよ。