青春片道切符

俺の人権という、

ETレベルに有名だけど実物にはお目にかかれないものが、

あんたから地下鉄に置き去られたスポーツ新聞のように

雑な扱いを受けている。

 

有れば読むけどそのまんま。

ずっとそこに有ったって知らん顔。

雨に濡れたか涙に濡れたか、

死に損ないの酔っぱらいのライフラインである、

ワンカップに濡れたのか

ヨレヨレで書いてあることすら頼りない。

 

ああ、せめて捨ててくれ。

 

デモとかストライキでも

「問題を風化させるな!」ってガッタンゴトン訴えてるだろ?

ほったらかしなんて、生殺しは残酷だ。

ああ、ちゃんと捨ててくれ。

 

この人権問題とかいうやつは、

人である権利と人でなしどもの権利が含まれていて、

ダイヤモンドカットのように多面的だし、

人によっちゃあ金にもなるが、

俺のはいいとこピンク記事だろうな。

 

ああ、もし終電のように明確に終わりを告げて、

そのウインクが俺を迎え入れてくれたなら、

行ったっきりの青春片道切符な気持ちも一緒に、

あんたという終点で降りれたのに。