共に過ごした日々へ

 

 

我々の力は常に一つではなかった

倒れそうな時は支えあい踏ん張りながらも、

共に拳を振り上げて戦いを潜り抜けて来た

 

我々の言葉は常に多くの夢を語り合った

くじけては互いを励まし、前に進めば褒め称え会う、

無数の言葉で繋がっていた

 

しかし、我々の心は常に一つだった

どんなに遠く離れ、暗闇の中で声さえ届かなくても

同じ希望を胸に掲げ、進むべき道を目指し肩を並べて来た

 

互いに新しい道が出来たら門出を祝い、

心では泣きながらも笑顔で送り出しただろう

 

望まぬ道に迷ったなら、

怒りや鉄拳をもってでも身を呈して止めただろう

 

時には家族のように受け入れ、訳など聞かずに励ましてくれ、

時には親のように厳しく道を照らしてくれた

 

そうだ友よ、この心には怖いものなど何も無い、

しっかり自分の力で歩いている限り、君という味方がいるのだから、

怖いものなど何も無かった

 

そして今、少しの休息が訪れた、

長い旅が終わり、疲れを癒す時だ

 

色々な場面があったが、

思い出されるのはとんでもない失敗や、泥にまみれた失敗ばかりだ、

今となっては笑える苦しい苦しい時代が、

我々の財産だ、これは誰にも奪えない

 

共にボロキレのように倒れて見上げた空の、

あの雲の切れ間から見た小さな空は、

本当に宇宙に繋がっていそうだった

 

「聞いたことがある」のと「知っている」のは全く違う、天と地ほども差があるのだ

君がいて多くの世界に触れて分かったことが沢山ある、

これが我々の財産だ

 

では友よ、先に笑顔で往く、

本当にありがとう、

この旅は楽しかった

 

我々の時間はこの胸に刻み、

これからの全ての時代を生きていく、

これが永遠となり、我々の旅は続いていく、

どこまでも、どこまでも、続いていく