ホタル小路  

 

あっちにあった消えそうな灯りがあなた

こっちにあった消えそうな灯りがわたし

あなたと私の小さな灯り

 

暗いところが好きだけど、誰かに見つけて欲しくて瞬いている、

あなたと私を優しく包んで一つの灯りにした

 

あなたの灯りと私の灯りで

一つの灯りをつける

二つの違った灯りで一つの灯りを作る

 

こんなにも簡単だけど難しいことを、

あなたと私でやっていく

 

二人が一つの灯りになって飛んでいく

この小路で、色んなものを照らしていく

 

 

あなたが悲しくて消えそうなときは、

わたしが輝く二人の灯り

 

あなたが嬉しくて瞬けば、

私も自分の灯りのように嬉しい二人の灯り

 

前を飛んでいる灯りが未来の二人で

後ろを飛んでいる灯りは過去の二人

 

どちらでも成れそうな気がするけど

もう自分たちで足りているから

あなたと二人で飛べるだけで

何も望まない

 

あなたと私の灯りで悲しいものは柔らかく薄れ、

嬉しいものは一層明るくなる

 

どこまでも飛んでいくこの小路で

二人の灯りが楽しそうに瞬いている