いつの間にか君は背が高くなり、
話すことも立派になった
もう何年かしたら、
食べる量でも負かされるだろう
そして大人になり、
大きな労働もこなして態度も声も大きく喜ばしくなるだろう
私が成したことも成せなかったことも完成させ、
その頭脳で力で私を超えていくだろう
いつも私の背中を見ていた君に、
追い抜かれる日がいつかやって来る
君の背中を見ながらも、
愛しい君の顔を思い出しながら、
自分の与えられた時間を全うして私は終わるのだ
立ち止まるな、どこまでも
君は私の思いと、
私が両親から受け継いだ思いを受け継ぎ、
どこまでも羽ばたいて行くんだ
そして、君も愛するものたちに追い越され、
君の思いを乗せて次の世代に受け継がせなければならない
立ち止まるな、どこまでも
また私のような君の愛しいものたちと、
君のような私の愛しいものたちが生まれ、
先へ先へと命が回って繰り返す
いつか、君の愛しいものたちに会うことがあれば伝えておくれ
君に会えて良かった、
君がいてくれて嬉しい、
君の可能性を私は信じている、
だから、立ち止まるな、どこまでも