君に酔う

これだけは言っておくが、

俺はあんたのデラックスな中身に惚れ込んでいるんだ。

そのキュートな見た目はおまけみたいなもんなんだ。

 

缶かんより大事なのはビールだよ。

酔えたら何のビールでもいいなんて始末の悪い奴もいるけど、

俺は断然あんたってビールに酔いしれたいんだ。

 

あんたを見分けるためにそのキュートな缶かんがあれば助かるくらいで、

俺が尊敬して大切にしてるのは中身なんだ。

 

毎日、その味を確かめ吟味しているから、

あんたがどれだけ努力して、綺麗になろうとしてるか知ってる。

 

だから、愛されパーマもあてたらいいし、

今だけ特別価格のエステにも行ったらいいんだ。

 

報われなくたって、それがあんたの笑顔の足しになるなら、

安いもんだよベイビー。

 

もし、綺麗になって男が寄ってきても、

ここ何年かずっとあんたのヒットチャート第一位の俺には、

何の問題もないさ。

 

そんな前向きな生き方が好きだし、

もちろん落ち込んだ時だって大好きだ。

 

俺の優先事項のベストテンは、ベイビー常にあんたのことで埋まってる。

 

こんなにも中身に惚れ込んでいるから、

その見た目をとやかく言われたって、痛くも何ともない。

 

あんたのことをブスって言われても何とも思わないくらい冷静でいられる。

 

後できっちり張り倒してやるけど。