ウインクのつぶったほうが見る景色

俺のハートがあんたには

ダーツの的に思えてるみたいだけど。

 

その手でキュートな矢をいくらぶん投げても、

刺さり過ぎてパンクロックなハートから、

俺本来の汁が出てダメになるだけなんだ

 

上手くハートを射止めても、

ダーツみたいに得点なんて無くて「愛してる」って景品と

ウインクが副賞だから、特に手にする物なんて無いよ

 

一回刺したらもう十分だから、

あんたの可愛さで蜂の巣にされた俺のことを、

ちゃんと見ておくれベイビー

 

的を射ていなくていいから駄喋りをしよう、

誰かが決めたスタートの合図なんて、とりあえず置いといて、

二人で過ごすスペースに並んで、いつまでも佇んでいたい

 

長い人生の中で、誰かより幸せだったとか、

二人が高得点をマークしたとか、

どれだけの意味があったんだい?

 

二人のどっちが、ウインクのつぶった方なのかなんて

「愛してる」の矢が折れても飛んでいくくらい、

何でもないことだよ。

 

あんたに見とれている俺が、不意に見つかって、

それを追及するスマイルのダーツから逃げながら落とす

「別に何でもない」が、

照れ隠しでメッキしてあるかしてないかの違いだよベイビー