「底なし沼に飽きている」

怠惰な煙でむせ返る無価値な部屋で、

生活の泥沼に顔面崩壊を起こしながら頬杖をついている

不眠症の苛立ちを磨り潰したコーヒーを飲むと、

胃の中で青ざめていた自尊心のカエルが周囲からの圧力に潰されて、

全てを知らない世界を笑いながら沈んでいく、

そして、バタつき溺れて体の中から痛みを引き起こす

 

痛みに耐えられずテーブルに頭をもたげると、あぁ、世界が傾く

あらゆる価値観が傾く、こんなにも簡単に、こんなにも脆く崩れていく

私は私よりも脆いこんな世界に必死にしがみついている

捨てられてもいないのにグルグル回っている犬のように、

逃げてしまえば抜け出せるのに謝り吠えしながら生きている

 

優雅な生活に憧れていると言い、助けを求めて神に祈っては報われず、

うな垂れて足元をじっと見つめる、

毎日、毎夜続けては自己の成長という酒に泥酔している

 

希望もなく受け入れられない世界を恨み、

細々とした神のシステムにもうあきているくせに、

自己証明や存在理由をたかり続けている

 

傾いたのはこの世界で私じゃない

おかしいのはこの世界で私じゃない

私は正しい!間違ってない!

 

今日もまた昨日と同じ最適解を導いては泥沼に酔い潰れている