君が人生で出会う全ての人が君の前に行列を作っているとして
僕の前にも後ろにも僕より素敵な人がたくさんいると思う
だけど僕には君しかいなかった
夏祭りには夏で作った白いワンピース
夜空を光で払っても色彩の暴力で夜を際立たせる花火、
照らされた横顔に時間は止まっていって心臓が大きく一度だけ鳴いた
冬の歩道で冷たくなった手をつないで熱を与え合い、
遠慮のない笑顔で笑うから真っ白な吐息に見とれ、
雪を捕まえた長いまつ毛は世界を恋人に変える魔法だった
周囲からの見た目や流行のイベントの中では
いつまでも恋人のままでいられた、君の表面の美しさだけを見ていられた
幾千、幾億もの気持ちがあって時間があって、
互いの支えになり共依存する前に、
汚い感情や泥のついた思い出を君に吐き出して、
その誰も触れなかった聖域に踏み込まず、
いったい何に成れると思ったのだろうか?
僕は臆病で弱く、何の才能も無い
君の真っ直ぐで強い瞳が他者の内面を重要視しているのを忘れて、
常に君に嫌われないように好人物を演じてきた
もう自分の弱さを認めて前に出よう
人間は自分の弱さを土台にして相手を受け入れる強さが持てる
才能が全く無いものは勝利するための準備を怠らないし
臆病だからこそ失敗したくない気持ちが良くわかる
誰だってそうだ、誰だって好きな人には嫌われたくない、
いつでもどこでも単純な真理だろう
そうだ、君を見つけた日は人生最高の日だった、
君を失う日など来るのだろうか?
好きで身を投じたこの恋の地獄でもう一度、君を見つけて恋に落ちよう