君に出会ってその強い瞳の中に自分の姿を見た時、
これは運命だと思った
すぐに引かれあい、同じものを見て笑って輝いた時間を分かち合った、
そしてお互いが大切な毎日の一部と化していった
見るもの聞くもの食べるもの、全てが君を中心に考えられ、
君から感謝される言葉が心に染み渡る、この上ない使命だった
君の何気ない言葉で傷ついて、
心がウロウロさ迷った日の弱さを強烈に感じている自分が今でも懐かしい
争うことなど考えられなかったその美しい相貌に、
言うはずのなかった過ちの言葉をぶつけ、
分かち合えない深い溝に、
浅はかな運命とやらは沈んで記憶の珊瑚にもなれなかった
冬の寒い朝、君の白い息が今でも美しい冷たい朝、
向かい合う二人の、手が届きそうな距離は気が遠くなるほど遠く、
最後まで強い君の瞳がぼやけて僕が滲んで溢れた時、
それが別れだった