恋の季節

私はあなたを精巧なガラス細工のように大切に扱ってきた、

それはまるで自分の半身のように傷つけないように、

大切な運命のように守ってきた

 

数え切れない夜を共にして、あなたを自分のように錯覚し、

あなたが笑う声がすればそれが面白いのだと考えるようになった

 

そうしてお互いを安いペンのように簡単に使うようになって、

ようやく気付いたことは、

これはあなたの運命で私のものではない

 

あなたの未練に生き残る、

という選択が頭に浮かぶようなら、

もう恋の季節は過ぎている

 

その過ぎ行く季節を感じなかった我々が、

愛の実りを受けることはない

 

過ぎるに任せた季節の中で、

恋した相手の内面を誠実に見つめることもなく、

自分の胸に愛情の種をまかなかった

 

だからこそ私とあなたは、未練の雨が聞こえるほどに、

分け合った思い出を互いの情にねじ込んで、

心のひび割れを修復しようとしている

 

恐らくこの修復は成功し、また恋の季節が訪れるだろう

 

しかし、次の季節は冬となり、

長く続いて割れるはずのない二人の氷を壊してしまうか、

すぐに去ってしまう秋が訪れ、

収穫する愛情のない不毛な関係に飽きが来るだろう

 

そして、過ぎてしまった季節はもう二度と訪れず、

愛を歌った唇は乾燥してひび割れる