眠れない夜をこえて

パラパラとめくった情報誌から、

生活の皮脂のようなその日の出来事も床に落ちて、

この部屋が馴染み深いものになっていく

 

いつの間にか気に入っていた、

木枠の窓から眺める遠くの家の明かりに、

和やかな家族の時間を想いながら、

この家の明かりを俯瞰して、胸がじんわり暖かい

 

隣人を想い、神を想い、あなたを想い、

与えられた時間に感謝する

 

強くはなくとも、華やかでなくとも、

安寧な日々がもたらす愛情は、

他者に感謝する実りを教えてくれる

 

命という時間は長くも短くもないが、誰の物でもない

 

隣人に感謝するとき、

手を取り合い助け合う力が生まれる

 

神に感謝するとき、

明るい光が道を照らしてくれる

 

あなたに感謝するとき、

微笑みが微笑みを呼び、心が満たされる