今まで、あんたとどうやって喋っていたのか分からないほど、
絶望的に会話が続かない。
俺が投げた会話のキャッチボールが、隕石のように二人の会話を粉砕する。
そのまま流れ星になりゃいいけど、あんたはうつ向いて上を見てないし、
俺のお願い自体が流れてんだから、何の願いも叶うわきゃない。
ボールを取っても、投げ返さないあんたの周りには、
俺の問い掛けや挑発や賛辞といった全てのラブが、
半開きの口から漏れる「ああ」とか「うん」といった無力力に押さえつけられている。
どうしたんだベイビー?
俺のジョークが腐ったブレーキみたいに耳障りで苦痛なのは、
出会う前からだから今さら悩んでも、ただの苦痛になるだけだよ。
それとも、まさか仕事で本当に悩んでいるのか?
俺をご覧よベイビー、毎日あくびとスマホをポッケに入れて、
頑張ってる感を出してりゃ、それでいいんだ。
俺で良ければ何だって聞くぜ
尻尾を全力でブンブンさせてるのが見えるだろ?
あんたからのボールを待ちに待ってるんだ。
「今のあんたは闇の能力者だな」なんて、
俺の光の能力的なからかいにも「ああ、うん」だなんて、
闇のくせに真面目か?