年齢不詳のテキーラ

いっや、まさか、まさかね。

って神トラブルに見舞われた日は、

夕暮れにポーチで肘掛け椅子に揺られながら、

いつのか分からないウイスキーに、

俺が呑まれたいよ

 

爺さんも大体ドロのように玄関で潰れていたけど、

こんな気持ちだったんだ

 

ベイビー、あんたもたまに、

子猫みたいな鳴き声を出しながらうなされてるけど、

その鳴き声の原因が俺以外なら、

どんどん相談してくれていいんだぜ?

 

もし、原因が俺なら、匿名による相談も受け付けてる

 

うなされながら、毎回、俺の名前を呼んでいるから

「愛してる」って、手を握るけど、その美しい眉間のシワに、

この思いが届いていることを祈ってる

 

あの頃、受験だ遊びだって言いながら、

5分ごとに髪の毛を気にしていた、思春期のボーイズ&ガールズが、

誰かの神トラブルを回避するために労力と時間を捧げるなんて、

生年月日の書いてないテキーラくらいキツイ冗談だ

 

それでも大人は、

キツイ冗談を飲み干して「ありがとうございます!」って、

ニッコリ笑わないといけない。

 

でも、俺は笑えなかったし、

ニコリとも出来ないし、

飲む前に口も付けなかったから、

世の中の方からキツイ冗談認定されて、

自称自由業に就職してる

 

知ってるよベイビー、俺はクソったれだ

 

でもそんなクソみたいな愛してるが、

誰かを救うこともあるんだよベイビー