その手を握って

ハンデ、というものがある。

イケメンで足が臭い奴、全然、ハンデにならない

その臭いに釣られる女だって、広い世の中にはいるだろう。

 

金持ちでハゲツルピッカーマン

これもまたハンデにならない、

金さえあれば何とでもなる女なんて、狭い世の中にもいるだろう

 

話が面白くて歯並びが爆発してる奴

またまたハンデにならない、

外見なんて特徴的とか個性的で済ませてしまう昨今の風潮は、

彼らへの追い風にもなるだろう

 

なのに楽しくてフリーダムな俺

これはハンデだ、決定的なハンディキャップだ

こんなにハッピーな男がモテないなんて、

どうかしてるを通り越して、もう眠たくなる

 

スーパーでカートに何人か子供を乗せてるパピーの方が、

俺よりも優れている

 

そんな当たり前の法則には目を背けて、

スクランブル交差点を目隠しで駆け抜けたくなる

 

だってそうだろベイビー

 

あんたは俺の血よりも赤い口説き文句よりも、

イケメンが「昼間に出ている白い月を見ていた」

とかいう自分へののろけにウットリしちゃうんだろ?

 

だからベイビー

 

俺にはなかなかのハンデをあげるべきなんだと、

ここでプレゼンテーションしたい

 

俺を見るときには

「今、女性に大人気のイケメン俳優」フィルターを通して見るか、

幼い頃からの許嫁エピソードを付けて、

ハンデだけに俺と手を握ろうじゃないか